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子どものいないご夫婦、疎遠なご兄弟との相続トラブルを避けるには?〜大分での解決事例〜

2025.07.03

お客様のご状況

相談者

今回ご相談にいらしたのは、大分市にお住まいのS様(70代・男性)です。奥様(60代)と二人暮らしで、お子様はいらっしゃいません。

相談内容

S様ご夫妻は、お互いのご兄弟姉妹とは長年音信不通の状態でした。

S様はご自身の体調に不安を感じるようになり、もしものことがあった時に、奥様がご自身の兄弟姉妹、またはS様の兄弟姉妹との間で相続について揉めることを心配されていました。

特に、奥様が将来安心して暮らせるように、ご自身が築き上げてきた財産を確実に奥様に遺したいという強い希望をお持ちでした。

また、奥様も同じように、ご自身に万が一のことがあった場合、S様がご自身の兄弟姉妹との間で困らないかと案じていらっしゃいました。

相談の背景

S様ご夫妻は、これまで相続や遺言について深く考える機会がなかったそうです。

しかし、年齢を重ねるにつれて、ご自身の将来や奥様の行く末について真剣に考えるようになり、インターネットで「大分 相続 相談」と検索して当事務所のホームページをご覧になり、勇気を出してご相談にいらしたとのことでした。

特に、お互いのご兄弟姉妹とは長らく連絡を取っていないため、もし相続が発生した場合、どなたが相続人になるのか、どのような手続きが必要になるのか、全く見当がつかないという不安を抱えていらっしゃいました。

専門家からみた相談者さまのリスク

遺言がなかった場合におこりうるトラブル

もしS様ご夫妻のどちらかが遺言書を作成しないまま亡くなられた場合、残された配偶者様は非常に複雑で困難な状況に直面する可能性がありました。

お子様がいらっしゃらないご夫婦の場合、法律で定められた相続人(法定相続人)は、配偶者と、亡くなられた方のご兄弟姉妹(またはそのお子様)となります。

S様のケースでは、S様が亡くなられた場合、奥様はS様のご兄弟姉妹と共同でS様の財産を相続することになります。

たとえご兄弟姉妹と長年音信不通であったとしても、法律上は相続人として権利を有するため、連絡を取り、遺産分割協議を行わなければなりません。

しかし、長らく音信不絶だったご兄弟姉妹と、大切な財産を巡って話し合いをするのは精神的な負担が非常に大きいだけでなく、感情的な対立が生じる可能性も十分に考えられます。

また、もし話し合いがまとまらない場合、調停や審判といった裁判所での手続きに発展する可能性もあります。

これは時間も費用もかかるだけでなく、精神的なストレスも計り知れません。奥様がご高齢であることを考えると、このようなトラブルは極力避けたい事態です。

そのトラブル解決のための複雑な手続き

遺言書がない場合、相続手続きは非常に複雑になります。

まず、亡くなられた方の出生から死亡までの戸籍謄本を全て集め、相続人を確定させる必要があります。

S様のようにご兄弟姉妹と音信不通の場合、ご兄弟姉妹の現在の住所や連絡先を調べるだけでも一苦労です。

場合によっては、戸籍の附票などを利用して住民票をたどる必要があり、非常に手間がかかります。

次に、相続人全員で遺産分割協議を行い、どの財産を誰が相続するかを話し合って決めなければなりません。

この協議は、相続人全員の合意がなければ成立しません。

音信不通のご兄弟姉妹がいる場合、連絡を取ることから始まり、財産の内容を説明し、納得してもらうまでに多大な時間と労力を要します。

もし、話し合いがまとまらなければ、相続人全員が署名捺印した遺産分割協議書を作成することができず、不動産の名義変更や預貯金の払い戻しといった手続きを進めることができません。

最悪の場合、相続手続きが滞り、財産が凍結されたままになってしまう可能性さえあるのです。

このような状況では、残された配偶者様が安心して生活を送ることが困難になるだけでなく、精神的な負担も計り知れません。

当事務所からのご提案

司法書士として、どのようなアプローチで解決に導いたか

S様ご夫妻のお話を伺い、私がまず提案したのは「公正証書遺言」の作成でした。

お互いのご兄弟姉妹と音信不通であること、そして何よりも残される配偶者様への配慮が強く感じられたため、遺言書の作成が最善の解決策であると確信したからです。

具体的なアプローチとしては、以下の点を重視しました。

丁寧なヒアリングと法的リスクの説明

S様ご夫妻が抱える不安を全てお話しいただけるよう、時間をかけて丁寧にヒアリングを行いました。

その上で、もし遺言がなかった場合にどのようなトラブルが想定されるのか、具体的な手続きの流れとそれに伴うリスクを分かりやすくご説明しました。

特に、ご兄弟姉妹との連絡が取れない場合の具体的な困難さや、遺産分割協議がまとまらない場合の法的リスクについて、事例を交えながら詳細にお伝えし、遺言の必要性を強く認識していただきました。

オーダーメイドの遺言書作成サポート

S様ご夫妻のそれぞれの希望を尊重し、お一人おひとりに合わせたオーダーメイドの遺言書をご提案しました。

S様には、奥様へ全ての財産を相続する旨の遺言を、奥様には、S様へ全ての財産を相続する旨の遺言を作成することにしました。

これにより、万が一どちらかが先に亡くなっても、残された配偶者が全ての財産を単独で相続できるため、ご兄弟姉妹との遺産分割協議は不要になります。

公正証書遺言作成の手続き代行

遺言書にはいくつかの種類がありますが、最も安全で確実な「公正証書遺言」の作成をお勧めしました。

公正証書遺言は、公証役場で公証人が作成するため、形式の不備で無効になる心配がありません。また、原本が公証役場で保管されるため、紛失や偽造の心配もありません。

私は、S様ご夫妻に代わって、

・公証役場との連絡調整
・必要な書類の収集(戸籍謄本や住民票、固定資産評価証明書など)
・遺言書の内容の起案
・証人2名の選定(ご希望に応じて当事務所の職員が証人となることも可能です)

など、全ての準備をサポートさせていただきました。

S様ご夫妻には、必要な書類をご用意いただき、公証役場での最終確認と署名捺印のみを行っていただく形にしたため、精神的・肉体的なご負担を最小限に抑えることができました。

死後事務のサポートも視野に

遺言書作成と並行して、将来的に必要となる可能性のある死後事務(葬儀や埋葬、医療費の支払いなど)についても情報提供を行い、必要に応じて「死後事務委任契約」の検討もご提案しました。

これにより、残された方がさらに安心して生活できるよう、総合的なサポートを心がけました。

結果

遺言書が無事に完成した時、S様ご夫妻は本当に安堵された様子でした。

S様は、「これで妻に心配をかけることなく、安心して余生を送れる」と目に涙を浮かべながらおっしゃいました。

奥様も、「夫がここまで考えてくれていたことが本当に嬉しい。これで私も安心して暮らせる」と感謝の言葉を述べてくださいました。

遺言書を作成したことで、お二人の将来への不安が大きく解消され、日々の生活に明るさが戻ったように感じられました。

以前は相続のことで口にするのも気が重い様子でしたが、今ではお二人で今後の旅行の計画を立てたり、趣味の時間を楽しんだりする機会が増えたそうです。

精神的な重荷が取り除かれ、晴れやかな表情をされているお二人を見て、私もこの仕事のやりがいを改めて感じることができました。

この事例からお伝えしたいこと

このS様ご夫妻の事例から、読者の皆様に最も伝えたいのは、「遺言書の必要性」、特に「遺言書は、残される大切な人を守るための、未来へのラブレターである」という点です。

S様ご夫妻のように、お子様がいらっしゃらないご夫婦の場合、遺言書がないと、配偶者以外のご兄弟姉妹が相続人となり、遺産分割協議が必要になります。

長年疎遠なご親族と財産の話をするのは、想像以上に大きな精神的負担と労力を伴います。

しかし、遺言書があれば、残された配偶者様は単独で全ての財産を相続することができ、複雑な手続きや親族間の争いを回避することができます。

これは、ご自身が亡くなった後も、残される大切な人が安心して暮らせるようにするための、最も確実な方法なのです。

S様ご夫妻は当初、何から手をつけて良いか分からず、漠然とした不安を抱えていらっしゃいました。

しかし、司法書士という専門家にご相談いただくことで、ご自身の状況に合わせた最適な解決策を見つけ、複雑な手続きをスムーズに進めることができました。

私たちは、法律の専門家として、お客様一人ひとりの状況に寄り添い、最善の解決策をご提案し、最後までサポートいたします。

大分で相続や遺言についてお悩みの方は、ぜひ一度、私たち司法書士にご相談ください。専門家として、皆様のお悩みに寄り添い、安心できる未来への第一歩をサポートさせていただきます。

遺言作成のメリットと司法書士ができること

遺言のメリット

遺言書を作成することには、多くのメリットがあります。

大切な人へ財産を確実に遺せる

遺言書があれば、ご自身の意思に基づいて、誰に、どの財産を、どれだけ遺すかを明確に指定できます。

これにより、特定の財産を特定の個人に遺したい場合や、法定相続人以外の方に財産を遺したい場合でも、ご自身の希望を叶えることができます。

相続人間の争いを未然に防ぐ

遺言書は、相続人間での不要な争いを防ぐための最も強力なツールです。

財産の分け方が明確に指定されていることで、遺産分割協議で揉める可能性を大幅に減らすことができます。

特に、S様ご夫妻のように、相続人となるご親族と疎遠な場合や、特定の相続人との関係が複雑な場合には、トラブル回避に絶大な効果を発揮します。

残された家族の負担を軽減する

遺言書がない場合、相続人全員で遺産分割協議を行う必要があります。

しかし、遺言書があれば、原則としてその内容に従って手続きを進めることができるため、残されたご家族が複雑な手続きに奔走する手間や、精神的な負担を大きく軽減することができます。

スムーズな相続手続きを可能にする

遺言書があることで、不動産の名義変更や預貯金の払い戻しといった相続手続きが、よりスムーズかつ迅速に進められます。これにより、大切な財産が長期間凍結されるような事態を避けることができます。

ご自身の意思表示ができる

 財産に関することだけでなく、ご自身の葬儀や埋葬に関する希望、ご家族への感謝の気持ち、あるいは社会貢献への思いなど、ご自身の最終的な意思を表明する場としても活用できます。

公正証書遺言の手続きの流れと必要書類(司法書士がサポートすること)

公正証書遺言は、最も安全で確実な遺言書として広く推奨されています。

その手続きは、一般の方には少し難しく感じられるかもしれませんが、司法書士が全面的にサポートいたしますのでご安心ください。

公正証書遺言の手続きの流れ

相談・意思の確認

まず、司法書士がお客様から遺言に関するご意向を詳しく伺います。

誰に、何を、どのように遺したいのか、具体的な財産の内容やご家族の状況などを丁寧にヒアリングし、法的な観点から最適な遺言の内容を検討します。

この際に、相続税や遺留分(一定の相続人に認められた最低限の相続分)についても考慮し、トラブルが起きにくい遺言書となるようアドバイスいたします。

必要書類の収集

遺言書作成には、いくつかの書類が必要になります。

遺言者ご本人の身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)

遺言者ご本人の印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)

遺言者ご本人の戸籍謄本(相続人を特定するため)

遺言者と相続人の関係を示す戸籍謄本

財産に関する資料(不動産の登記事項証明書、固定資産評価証明書、預貯金通帳のコピー、有価証券の残高証明書など)

受遺者(財産を受け取る人)の住民票(相続人以外に財産を遺す場合)

証人2名に関する情報(氏名、住所、生年月日、職業など。司法書士が証人になることも可能です) これらの書類の収集は、お客様にとって大きな負担となることも少なくありません。

司法書士は、どの書類が必要かをご案内し、お客様に代わって役所での書類取得をサポートすることも可能です。

遺言書原案の作成

伺った内容と収集した書類に基づき、司法書士が法的に有効な遺言書の原案を作成します。

お客様のご意向が正確に反映されているか、法的な不備がないかを慎重に確認しながら進めます。

公証人との打ち合わせ

作成した遺言書原案を、公証役場の公証人に確認してもらいます。司法書士がお客様に代わって公証人との事前打ち合わせを行い、遺言書の内容や表現について調整します。

公正証書遺言の作成

公証役場にて、遺言者ご本人、証人2名、そして公証人が同席し、最終的な公正証書遺言が作成されます。公証人が遺言の内容を読み上げ、遺言者ご本人がその内容を確認し、署名・捺印をします。司法書士もこの場に立ち会い、お客様をサポートいたします。

司法書士がサポートすること

司法書士は、上記の手続きの全てにおいて、お客様の強力な味方となります。

お客様のご意向を丁寧にヒアリングし、最適な遺言プランをご提案します。

必要な書類をご案内し、お客様に代わって取得をサポートします。

  • 法的に有効な遺言書の原案を作成し、公証人との調整を行いm公証役場での手続きに同行し、お客様をサポートします。

お客様のご希望に応じて、当事務所の職員が遺言書の証人となることも可能です。

大分で公正証書遺言の作成をご検討中の方、手続きが複雑で不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。私たちは、お客様が安心して未来を託せるよう、きめ細やかなサポートをお約束します。

当事務所からのメッセージ

遺言は、あなたの大切な人を守る最終的なラブレター」です。

私たちは日々の生活の中で、大切な人への思いを言葉や行動で伝えます。

しかし、もしもの時に、その思いが法的な形で、確実に大切な人に届くようにするためには、遺言書という準備が不可欠です。

特に、S様ご夫妻のように、お子様がいらっしゃらない方、またはご家族関係が複雑な方、特定の財産を特定の方に遺したいと考えている方にとって、遺言書は未来のトラブルを未然に防ぎ、残される大切な人を守るための、まさに「守護符」となります。

大分にお住まいの皆様、もし相続や遺言について漠然とした不安を抱えているのであれば、

ぜひ一度、私たち司法書士にご相談ください。

私は、これまで多くの相続や遺言に関するご相談を承り、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な解決策をご提案してまいりました。

法書士として、皆様の不安を解消し、安心できる未来を築くお手伝いをすることが、私の使命だと考えております。

「まだ早い」「何から始めたらいいか分からない」とためらっている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、相続は「いつか」ではなく「もしも」の時に備えるものです。今この瞬間に、未来への一歩を踏み出すことで、あなたの大切な人たちの未来は大きく変わります。

当事務所は、お客様のプライバシーを尊重し、親身になってご相談を承ります。初回相談は無料です。どうぞ安心して、お気軽にお問い合わせください。

【当事務所について】

当事務所は、長年にわたり大分県のお客様を中心に、相続・遺言に関する数多くのご相談、解決実績がございます。

経験豊富な司法書士が、複雑な法律問題を分かりやすくご説明し、お客様に寄り添ったサポートを提供いたします。

相続や遺言に関する専門知識はもちろんのこと、お客様の心情に配慮した丁寧な対応を心がけております。

大分市に根ざし、地域の皆様の身近な法律家として、安心と信頼を提供できるよう日々努めております。

ご相談は、お電話または当サイトのお問い合わせフォームより承っております。「大分 相続」「大分 遺言」でお探しの方も、ぜひ一度ご検討ください。

ご自身の未来、そして大切なご家族の未来のために、今できることを一緒に考えましょう。

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