離れて暮らす親の突然の訃報! 相続手続きの負担を軽減し、家族関係を守ったケース
- 2025.06.09
ご相談者様の声
今回ご相談にいらしたのは、東京都在住の50代女性Aさんでした。
お父様がご実家のある大分で一人暮らしをされており、そのお父様が急逝されたとのご報告でした。
Aさんは会社員の夫と成人したお子さん2人との4人暮らしで、日々の生活で手一杯。
そんな中、突然の訃報とともに押し寄せた相続手続きの波に、途方に暮れていらっしゃいました。
抱えていた相続のお悩み
これまで相続について深く考えたことがなかったAさんにとって、何から手をつけて良いか全く分からない状況でした。
特に、大分にあるご実家の不動産の名義変更や、預貯金の解約手続きなど、複雑な手続きがいくつも控えていることに大きな負担を感じていたといいます。
さらに、Aさんには長年疎遠になっているお兄様がいらっしゃいました。
相続の話を切り出すこと自体に心理的な抵抗があり、できればこの機会に兄との関係性を悪化させることなく、円満に相続を終えたいという強いご希望がありました。
ご相談に至った背景
お父様は生前、ご自身の財産について詳しく話すことがほとんどなかったため、Aさんはお父様がどのような財産をどれくらい持っていたのか、全く把握できていませんでした。
唯一分かっていたのは、大分にあるご実家とその土地、そしていくつかの銀行口座があることくらいでした。
お父様が亡くなられてから、葬儀の手配や役場での死亡手続きなど、目の前のことで精一杯になり、相続に関する具体的な動きはほとんどできていない状況でした。
インターネットで相続手続きについて調べてみたものの、専門用語が並び、情報が多すぎてどこから手をつけて良いか分からず、精神的にも疲弊し始めていた矢先にご相談にいらっしゃいました。
遠方の大分ということもあり、何度も実家に足を運ぶことが難しい中で、効率的に、かつ円滑に手続きを進めたいという切実な思いがおありでした。
当事務所からのご提案
提案内容:負担を最小限に抑えるワンストップサービス
Aさんのご状況とご希望を詳細にお伺いした上で、私たちは以下の相続手続きの設計をご提案しました。
まず、相続人であるAさんとお兄様の関係性を考慮し、遺産分割協議を円滑に進めるためのサポートを最優先としました。
具体的には、相続財産の調査から始まり、財産目録の作成、そしてその情報に基づいてお兄様と丁寧に話し合いを進められるよう、お手紙にてお兄様に資料をお送りするなどして、遺産分割協議書の作成まで一貫して支援させていただくことをご提案しました。
Aさんが遠方(東京)にお住まいのため、必要な書類の収集や手続きの代行を積極的に行うことで、Aさんの負担を最大限軽減することをお約束しました。
特に、大分のご実家の不動産に関しては、相続登記の専門家である司法書士として当事務所が円滑におこないました。
預貯金の解約や有価証券の名義変更など、煩雑な金融機関での手続きについても、当事務所が窓口となり、Aさんがほとんど手間をかけることなく手続きが完了するようサポートする体制を整えました。
相続税の申告が必要になる可能性も考慮し、必要に応じて税理士と連携し、適切なアドバイスと手続きのサポートを行うことも視野に入れました。
Aさんが最も懸念されていたお兄様との関係性については、専門家が中立的な立場でサポートすることで、感情的な対立を避け、冷静かつ合理的な話し合いができるよう配慮しました。
この一連の提案により、Aさんが抱えていた精神的な負担を軽減し、相続手続き全体の見通しを立てて安心して任せていただけるような体制を構築することを最重要視しました。
相続の目的:円満な財産承継と心の平穏
本件における相続の目的は、大きく分けて以下の3点でした。
お父様の遺された大切な財産を、法律に則り、かつ関係者全員が納得できる形で適切に承継すること。
特に、大分にあるご実家の不動産という大きな財産について、将来的なトラブルを避けるためにも、明確な所有者を定めることが重要でした。
Aさんが抱える相続手続きの精神的・時間的負担を可能な限り軽減すること。
遠方での手続き、複雑な書類収集、そして煩雑な金融機関とのやり取りなど、Aさんが一人で抱え込むことなく、専門家のサポートを得てスムーズに手続きを進めることを目指しました。
Aさんと長年疎遠だったお兄様との間で、相続をきっかけに関係性がさらに悪化することを避け、できれば円満な解決を図ること。
感情的になりやすい相続という局面で、中立的な立場から話し合いを促し、お互いが納得できる遺産分割を実現することで、将来的な家族関係の悪化を防ぐことを目指しました。
これらの目的を達成することで、Aさんが安心してご自身の生活に戻れるよう、総合的なサポートを提供することが私たちの役割でした。
相続財産
今回の相続手続きの対象となった主な財産は、以下の通りでした。
相続財産
不動産: お父様が居住されていた大分のご実家とその土地(評価額 約2,000万円)
預貯金: 複数金融機関の普通預金、定期預金(合計 約1800万円)
有価証券: 株式、投資信託(合計 約400万円)
その他: 自動車、家財道具など(少額)
相続人
Aさん: ご相談者様。被相続人の長女。
Aさんの兄: 被相続人の長男。Aさんとは長年疎遠。
サポート結果
劇的に軽減された負担と家族関係の修復
相続手続きを専門家に依頼されたことで、Aさんは多大なメリットを享受されました。
まず、Aさんが最も懸念されていた相続手続きに関する精神的・時間的負担が大幅に軽減されました。
煩雑な書類の収集や作成、役所や金融機関とのやり取りは全て当事務所が代行したため、Aさんはご自身の仕事や家庭生活に集中することができました。
特に、大分にあるご実家に関する手続きのために何度も現地に足を運ぶ必要がなくなり、移動時間や費用を節約できたことはAさんにとって大きな恩恵でした。
次に、長年疎遠だったお兄様との遺産分割協議について、当事務所が中立的な立場で介入し、円滑な話し合いを促すことができました。
相続財産の明確な提示、適切な情報提供、そして専門的な視点からのアドバイスを行うことで、感情的な対立を避け、冷静な話し合いの場を設定しました。
その結果、お兄様もAさんの状況を理解し、話し合いはスムーズに進み、最終的にはお互いが納得する形で大分のご実家不動産の名義変更と預貯金の分割を行うことができました。
このことで、家族間の関係性がこれ以上悪化するのを防ぎ、むしろ相続を機に多少なりとも関係性が修復されるきっかけとなりました。
さらに、大分のご実家の相続登記が無事に完了し、法的にAさんへの名義変更が実現しました。
これにより、将来的な不動産の処分や管理に関するAさんの不安が解消されました。
また、預貯金や有価証券についても、滞りなく解約・名義変更手続きが完了し、お父様の遺された財産がAさんの手元に確実に入金されることとなりました。
相続税についても、基礎控除の範囲のギリギリのところであったため、税理士が適宜サポートすることで、余計な税金を支払うことなく、適切な申告を行うことができました。
このように、相続に関するあらゆる手続きがスムーズに進行し、Aさんが抱えていた不安や課題が一つずつ解消されていくことで、精神的な安堵感と大きな安心感を得ることができました。
手続きを依頼するメリットの整理
今回のケースで得られた主なメリットを整理すると、以下のようになります。
相続手続きのプロによる代行: 大分での複雑な手続き(相続登記、預金や株式の相続手続きなど)を含む一連の作業を専門家に任せることで、ご相談者様自身の時間と労力を大幅に節約できました。
家族関係の円満な維持: 疎遠だった相続人との間に専門家が中立的な立場で入り、遺産分割協議を円滑に進めることで、感情的な対立を避け、家族間の亀裂を回避できました。円満な財産承継が実現しました。
法的な確実性の確保: 不動産の名義変更(相続登記)を正確に行うことで、将来的なトラブルのリスクを排除し、財産の所有権を明確にできました。
経済的・精神的負担の軽減: 相続に関する知識がなくても、専門家のサポートにより安心して手続きを進められ、不必要な税金や費用を避けることができました。また、精神的な不安から解放されました。
相続手続きの一般的な流れ
今回の相続手続きは、おおよそ以下の流れで進行しました。
ご相談・ヒアリング
Aさんの状況、相続財産、家族関係、ご希望などを詳しくお伺いしました。
相続関係図の作成
相続人を確定するため、戸籍謄本などを収集し、相続関係図を作成しました。
相続財産の調査・目録作成
金融機関への照会などを行い、お父様の全財産を調査し、財産目録を作成しました。
遺産分割協議の準備・調整
財産目録を基に、お兄様との遺産分割に関する話し合いの段取りを整えました。必要に応じて、当事務所がサポートし、お兄様と連絡を取り合いました。
遺産分割協議・遺産分割協議書の作成
Aさんとお兄様の間で遺産分割の内容が合意に至った後、その内容を法的に有効な遺産分割協議書として作成しました。
相続登記手続き: 大分の不動産(実家)の名義をAさんへと変更するため、司法書士が法務局での登記手続きを代行しました。
預貯金・有価証券の解約・名義変更
金融機関に対し、預貯金の解約や有価証券の名義変更手続きを代行しました。
相続税申告の検討(必要に応じて)
財産額に応じて相続税の申告が必要か否かを判断し、必要であれば税理士と連携して申告手続きをサポートしました。
手続き完了のご報告
全ての手続きが完了したことをAさんにご報告し、関連書類をお渡ししました。
この一連の流れを、Aさんの状況に合わせて柔軟に対応し、約6ヶ月で全ての手続きを完了させることができました。
大分の相続は「大分相続・財産管理センター」まで
「何から手をつけて良いか分からない」「仕事が忙しくて時間がない」「家族関係に不安がある」— 相続は、誰もが一度は直面する可能性のある大切なライフイベントです。
しかし、専門知識が必要な場面や、感情的になりやすい局面も多く、一人で抱え込むにはあまりにも大きな負担が伴います。
今回のAさんのように、遠方にお住まいの方や、ご家族との関係性に不安を感じていらっしゃる方こそ、専門家にご相談いただくことで、その負担は劇的に軽減されます。
私たちは、お客様一人ひとりの状況に寄り添い、最適な財産承継のプランをご提案し、最後まで丁寧にサポートさせていただきます。
大分での相続手続き、財産承継に関するお悩みは、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの不安を安心に変えるお手伝いをさせていただきます。
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