【解決事例!】共有名義不動産と煩雑な預金の財産承継をスムーズに実現
- 2025.05.02
お客様のご状況
「夫が亡くなり、実家の不動産が夫と義兄の共有名義になっていることや、複数の金融機関に預金口座があり、どう進めて良いか不安で…」
70代女性ご相談者様は、数か月前にご逝去されたご主人の相続について悩んでおりご相談にいらっしゃいました。
遺言書はなく、長女と二女のお子様たちは独立されていますが、今回の相続を機に、将来の家族関係も考慮した上で、しっかりと財産承継の手続きを進めたいのご希望でした。
ご主人は生前、相続について特に準備をされておらず、ご相談者様ご自身も相続に関する知識が全くなかったため、何から手をつければ良いか途方に暮れていたそうです。
特に気がかりだったのは、ご主人のご両親が住んでいた実家の不動産。
ご主人とご兄弟の共有名義となっており、ご相談者様にとっては思い出深いその家を、できることなら維持していきたいと考えていました。
しかし、共有名義の解消方法や今後の管理については全く見当がつかず、不安を感じていらっしゃいました。
また、複数の金融機関に預金口座をお持ちだったご主人の財産状況も、正確には把握できていませんでした。
煩雑な手続きになるのではないかと、ご不安を感じておりました。
当事務所のサポート
当事務所ではご相談者様のご希望を丁寧にヒアリングし、以下の相続手続きをご提案しました。
相続財産の徹底的な調査
まず、預貯金、不動産、その他の財産について詳細な調査を行うことをご提案しました。
特に、共有名義となっている不動産については、名義人である亡くなったご主人の兄との協議が不可欠となるため、連携して進めることをご説明しました。
預貯金については、各金融機関への照会手続きを行い、正確な残高証明書を取得すること、生命保険や退職金などの有無についても確認することをご提案しました。
相続人間への丁寧な情報共有と遺産分割協議
相続人である長女と二女のお子様たちに、相続財産の状況を分かりやすく共有し、遺産分割協議を行う必要性について丁寧に説明しました。
円満な遺産分割協議の成立に向けて、必要に応じて専門家が中立的な立場でアドバイスを行うこともご提案しました。
ご相談者様のご意向に沿った相続の実現
ご相談者様が最も重視されていたのは、共有名義となっている実家の不動産を適切に承継し、将来的に活用できる状態にすることでした。
また、煩雑な預貯金の手続きをスムーズに進め、相続人間で不要な争いを避けることも重要な目的でした。
さらに、今回の相続手続きを通じて、相続に関する基本的な知識を身につけ、今後の生活設計に役立てたいというお気持ちも伺えました。
明確になった相続財産
調査の結果、主な相続財産として以下のものが確認されました。
● ご自宅の土地・建物(ご主人単独名義)
● ご実家の土地・建物(亡ご主人と亡ご主人の兄との共有名義)
● 複数の金融機関の預貯金口座
● 少額の有価証券
● 生命保険金
特に、共有名義となっているご実家の不動産は、評価額も高く、今後の管理や活用方法について慎重な検討が必要となることが分かりました。
また、複数の金融機関に分散している預貯金については、各口座の残高や取引履歴の確認に時間を要することが予想されました。
相続人は、配偶者であるご相談者様と、長女(40代)、二女(30代)の3名です。幸いなことに、長女と二女は今回の相続手続きに非常に協力的で、母親であるご相談者様の意向を尊重したいと考えていらっしゃいました。
専門家のサポートにより実現できたこと
相続手続きは複雑で時間がかかるものです。今回は当事務所がサポートをさせていただいたことのメリットです。
迅速な財産調査と全容把握
煩雑な相続財産の調査がスムーズに進み、全容を迅速に把握することができました。
共有名義不動産の円滑な名義変更
司法書士が亡ご主人の兄との協議を代行し、共有名義の解消に向けた具体的な道筋をつけることができました。具体的には、ご主人の持分をご相談者様が相続し、将来的にはご相談者様が単独で管理・活用していく方向で合意に至りました。
煩雑な預貯金手続きの負担軽減
複数の金融機関にわたる預貯金口座の手続きを一括して行うことができ、ご相談者様の負担を大幅に軽減することができました。
円満な遺産分割協議の実現
専門家が中立的な立場でアドバイスを行うことで、相続人間で感情的な対立が生じることなく、円満に遺産分割協議を成立させることができました。
将来への安心感: 最終的に、ご相談者様はご自宅とご実家の不動産、預貯金などの財産を適切に相続し、今後の生活設計に対する不安を解消することができました。
具体的な手続きの流れ
初回相談
相続の状況やご相談者様のご希望を詳しくお伺いしました。
相続財産の調査
不動産、預貯金、有価証券などの相続財産を調査し、財産目録を作成しました。
相続人の確定
戸籍謄本などを収集し、相続人を確定しました。
遺産分割協議
相続人間で遺産の分け方について協議を行い、遺産分割協議書を作成しました。
不動産の名義変更
司法書士が不動産の相続登記手続きを代行しました。
預貯金・有価証券の解約・名義変更: 各金融機関での預貯金や有価証券の解約・名義変更手続きを代行しました。
相続税の申告・納付(該当する場合): 税理士と連携し、相続税の申告・納付手続きをサポートしました。
手続き完了報告
全ての手続きが完了した後、ご相談者様にご報告し、今後のアドバイスを行いました。
まとめ
この事例では、ご主人の遺産相続に直面した70代女性が、共有名義の不動産や複数の預貯金口座の扱いに不安を感じご相談にいらっしゃいました。
当事務所では、相続財産の調査から遺産分割協議のサポート、不動産の名義変更、預貯金の手続き代行まで、包括的にサポートいたしました。
その結果、共有名義の不動産はご相談者様の単独名義となり、煩雑な預貯金の手続きもスムーズに完了。相続人間の円満な合意形成にも貢献し、ご相談者様は安心して今後の生活を送ることができるようになりました。
相続手続きは、多くの方にとって初めての経験であり、何から始めれば良いか分からず不安に感じるのは当然のことです。
特に、共有名義の不動産や複数の金融機関にわたる財産がある場合、手続きは複雑さを増します。
煩雑な手続きか専門家に依頼することで、スムーズな財産承継ができ、揉めずに円満な相続を実現できる可能性が高くなります。
もし、相続についてお困りのことがございましたら、一人で悩まずに、ぜひ専門家にご相談ください。
私たちは、皆様の不安を解消し、安心して未来に進んでいただけるよう、親身にサポートさせていただきます。
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